結論から書きます。
Xの「ブースト」機能を使いました。消費額は1,578円。得られたインプレッションは7,865。リンククリックは1件。購入は0件。
そして、気づいたときには「2,500円×10日=25,000円」の設定で配信が走っていました。
同じことをやりそうな人が減るように、数字を全部出して記録しておきます。
何が起きたか
自作のKindle漫画「カチアル物語」の販売開始をXに投稿しました。いつも通り、ほとんど誰にも見られない投稿です。
投稿した直後、画面に「今すぐブーストして注目を集めますか?」というポップアップが出ました。
金額の選択肢が並んでいて、そのまま進めました。ここで自分は「1回いくら」の買い切りだと思っていたのですが、実際は「1日あたりの予算 × 日数」の設定でした。合計金額の表示は出ていたはずですが、自分は見ていませんでした。
気づいたのは4時間後です。
実際の数字
広告マネージャー(ads.x.com)で確認した結果です。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| インプレッション | 7,865 |
| 費用 | ¥1,578 |
| リンククリック | 1 |
| 購入 | 0 |
| 目的(キャンペーン設定) | Reach |
クリック率にすると 0.013%。一般的なSNS広告の目安が0.5〜1%あたりなので、二桁違います。
ここで一番効いたのは、比較対象が自分の中にあったことでした。
普段の自分の投稿は、1投稿あたりのインプレッションが20〜30程度です。今回は7,865。約300倍の人に表示されたわけです。
それでもクリックは1件でした。
なぜ効かなかったのか
原因は運用のミスというより、設定の性質だったと思っています。
キャンペーンの「目的」が Reach(リーチ) になっていました。これは「できるだけ多くの人に表示する」ことを最適化する設定です。「買ってくれそうな人を探す」設定ではありません。
つまり、この配信は正常に動いていました。7,865人にちゃんと表示された。目的を達成しています。
ただ、その目的が売上ではなかった。それだけの話です。
もし25,000円を使い切っていたとしても、単純計算でインプレッションは12万程度、クリックは十数件だったでしょう。購入は0〜1件だったと思います。
止め方(これが一番書きたかったこと)
同じ状況の人が一番知りたいのはここだと思うので、手順を書きます。
1. PCブラウザで ads.x.com にログインする
スマホアプリの投稿画面には、停止ボタンが見当たらないことがあります。自分もアプリ側では見つけられませんでした。ブラウザから広告マネージャーに入るのが確実です。
2. Campaigns タブでキャンペーンを探す
「Quick promote」から始まる名前で、投稿の本文がそのままキャンペーン名になっています。配信中なら配信ステータスが「Active」になっています。
3. 左端の On/Off トグルをオフにする
これだけです。設定画面に入る必要はありません。数分後に「Paused」に変われば停止しています。
4. Ad groups と Ads タブも確認する
キャンペーンを止めれば下位も止まるのが原則ですが、表示が食い違うことがあるので念のため見ておきます。
5. 停止後も請求が少し増えることがある
配信直前までの分の計上にラグがあるため、最終額は表示より少し増える場合があります。
自分の場合、消費されていたのは1,578円でした。設定上の予算は25,000円でしたが、Xの広告は前払いではなく配信した分だけ課金される仕組みなので、止めた時点で残りは止まりました。
予算設定額 = 請求額ではありません。 ここを勘違いして「25,000円取られた」と思い込んでいたのが自分です。カードの明細を見るまで、実際にいくら請求されているかは分かりません。
学んだこと
1. 表示回数は金で買えるが、興味は買えない
これに尽きます。300倍の人に見せても、クリックは1件でした。見た人の大半が「この作品に興味がない層」なので、当然といえば当然です。
2. ボトルネックは配信量ではなく、投稿そのものだった
7,865人が見て1人しか反応しなかったということは、投稿を見た時点で「気になる」と思わせられていないということです。ここは金額を上げても解決しません。1枚目の画像、冒頭の一文、3秒で何の話か伝わるか。直すべきはそっちでした。
有料配信は、伸びない原因を教えてはくれます。ただ、それを1,578円で買ったと考えるなら、まあ悪くない授業料だったのかもしれません。
3. 押す前に「合計金額」を見る
これだけで防げます。「1,500円から」というイメージで画面を開くと、実際の合計はそれより大きい可能性があります。自分は日別予算と日数の掛け算だと分かっていませんでした。
それでも使うなら
完全に否定はしません。使いどころはあると思います。
自分が次に試すなら、すでに反応が出ている投稿に、最小額を追加投入する形にします。ゼロから金で持ち上げるのではなく、動いているものを押す使い方です。
伸びていない投稿を有料で押しても、伸びない理由がそのまま拡大されるだけでした。
作品づくりの記録として、失敗も残しておきます。次は投稿の中身を直すところからがんばろう。